みなさん、こんにちは。
今回は、大学入試での小論文の出題形式の中でも「資料読み取り型小論文」で気を付けるべきことについて、3つ解説していきます!
近年、さまざまな大学で小論文の出題に資料やグラフなどのデータの読み取りを前提とした問題が増えています。バッチリ対策しちゃいましょう!
1)資料読み取り型の小論文とは。
まずは資料読み取り型小論文がどういうものなのか解説します。
考えられるパターンは2つあります。
一方は、問題文でテーマを指定されない出題形式です。
「以下の資料から読み取れる現象とその問題点を〇〇字以内でまとめよ」
「以下の資料を参考に、あなたの考えを述べよ」
といった具合で、あくまで受験者が主体的にテーマ設定することを求めています。
もう一方は、本文つきの問題文に付属した資料を読み取り、記述する出題形式です。このパターンでは、
「本文と以下の資料を参考にあなたの意見を述べよ」
のように、おおまかなテーマ設定と1つの意見が出題者によって用意され、受験者がそれに対する論述を行います。
2)文章の始め方。導入段落の書き方は?
「資料読み取り型小論文」の始め方は、最初の一段落(導入)で 「資料の内容を簡潔にまとめ、自分の立場を明確にする」 のがポイントです。
① 資料の要約(客観部分)
まずは、与えられた資料(グラフ・表・文章など)の主な内容や特徴を 自分の言葉で1〜2文でまとめます。
例)
資料では、スマートフォンの使用時間が10代で特に長く、年齢が上がるにつれて短くなる傾向が示されている。
② 問題意識の提示(観察・着眼)
次に、その資料から どんな問題やテーマが読み取れるか を述べます。
(ここで「なぜこの資料が出されたのか?」を考えると◎)
例)
このことから、若者のスマートフォン依存が進んでいる現状がうかがえる。
③ 自分の立場や論点の提示(意見の方向づけ)
最後に、自分が論じたい方向性(賛否・提案・考察)を1文で示します。
→ これが「本文へのつなぎ」となります。
例)
私は、スマートフォンを単に悪とするのではなく、使い方を工夫することが大切だと考える。
🧩導入の完成例
資料によると、10代のスマートフォンの使用時間が他の世代に比べて長いことが示されている。
このことから、若者のスマートフォン依存や生活習慣の乱れが懸念される。
私は、スマートフォンを完全に制限するのではなく、上手に活用する力を身につけるべきだと考える。
- 資料の要約は短く・具体的に(「〜が増加している」「〜の傾向が見られる」など)
- 自分の考えに早くつなげる(「このことから」「したがって」「私は〜と考える」)
- 感想ではなく、意見・主張の種を置く
3)気を付けること。注意点3つ
①資料の「単位」を必ず確認
単位が「千」なのか「百万」なのか。あるいは実数なのか%なのか。ここを読み間違えていたらたいへんなことになりますよね。
②グラフの変化の扱い
次に解説するのが「グラフの変化」の扱いについてです。例題として、過去20年間の日本の完全失業率の推移のグラフを示しました。
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-03-32.html
日本の失業率で注目すべき点としてはバブル崩壊後の就職氷河期と言われる2000年代初頭と2008年のリーマンショックが挙げられます。データ左端では新型コロナウイルスの流行が影を落とした形跡が見られますね。
このように、グラフの変化から読み取れる内容にはその背景も合わせて考慮する必要がある場合が多いです。設問には、
「なぜ失業率の急激な上昇がみられるのか、説明しなさい」
といった形で、知識を問う問題も出題されがちです。
受験する学部に関係するニュースは、近年の動向だけでなく、関連する社会的事情を時系列順におおまかな流れを把握しておくことをおすすめします。そして、このような知識問題も正確な論述が書けるようにしておきましょう
③回答すべきことは意見か説明か
最後にもっとも重要な注意点を紹介します。
それが、回答するのは「意見か説明か」です。「説明せよ」と指示のある設問に合わせて回答を作成していくうちに、現象を説明する文章からあなたの意見が交じった文章になってしまう方がたまにいます。
これ、本当にダメなんです。
というのも、問題の本旨に合った内容の文章でない場合、いかに正確に資料が読み取れており問題の本質を突いた意見を述べたとしても、そのような回答は求められていないのですから、採点の対象になりません。実際には減点で済むでしょうが、学問を修める場において、このように質問と回答というコミュニケーションが成立できない受験者を合格させるわけにもいきません。
「意見を述べよ」という問題で事象の説明だけしてしまう場合も同様です。肝心の意見が見当たらなければ大きな減点です。
出題された問題に素直に回答することを心がけましょう。
いかがでしょうか。今回は「グラフ・資料読み取り型小論文」で気を付けるべきこと3つを解説しました。
ここに注意①資料の単位
ここに注意②グラフの変化の扱い
ここに注意③回答すべきことは意見か説明か
以上3つの点に気を付けて、正確でカンペキな論述を目指しましょう!
小論文対策塾Gokakuについて
大学受験・小論文対策に特化した【小論文対策塾Gokaku】を開校しました。
小論文は、真の国語力を問われるとてもむずかしい試験です。侮ってはいけません。
でも、しっかり対策してコツをつかめば誰でもできるようになります。
【小論文対策塾Gokaku】では、小論文が書けるようになるために1から教えていきます。
書き出しはどうするの?文末表現、語尾はどう書くの?句読点の打ち方は?段落分けは?
社会問題に精通するにはどうするか、資料、図表、グラフの素早い読み取り方、
反論の予想の仕方などの高度な技術も伝授します。
頻出課題の出題傾向を分析して、豊富な例題を用いて書く訓練をしていき、
何より重要なのは添削されたものから、また考え直すという反復練習です。
小論文をドリルのようにこなしていく、という勉強法は、
【小論文対策塾Gokaku】ならではのものです。
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