「人権の作文を書きなさい」と言われて、手が止まってしまった経験はありませんか。
差別はいけない。みんな平等。思いやりが大切。
――分かってはいるけれど、それ以上何を書けばいいのか分からない。
実は、人権作文が難しく感じられる最大の理由は、テーマが正しすぎることにあります。
正解が決まっているように見え、下手なことを書いてはいけないという無意識のブレーキがかかるのです。
しかし、人権作文で本当に求められているのは、立派な言葉や模範解答ではありません。
大切なのは、自分の経験や考えを通して、人権をどう捉えたかを具体的に書くことです。
この記事では、
- 人権作文で評価されるポイント
- 書けない原因
- 具体的な構成
- よくある失敗例
- そのまま使える考え方の型
を順番に解説していきます。
そもそも「人権の作文」とは何か
人権とは、「人が人らしく生きるために当然もっている権利」です。
しかし、作文で求められているのは、その定義を説明することではありません。
学校やコンクールが人権作文を課す目的は、
人権問題を“自分ごと”として考えられているか
この一点に集約されます。
つまり、
- ニュースで見た話
- 教科書に載っていた話
- 先生が言っていた話
をそのままなぞるだけでは評価されにくいのです。
人権作文が「薄くなる」典型パターン
多くの人権作文には、共通した失敗があります。
① 抽象的すぎる
「人を差別してはいけないと思いました」
「みんなが幸せな社会にしたいです」
間違ってはいませんが、誰が・どこで・何をしたのかが見えません。
② 体験がないまま書いている
「~という問題があります」
「~だそうです」
調べ学習の報告書のようになり、作文になりません。
③ 最初から“正論”を書いてしまう
最初から結論が出ていると、文章に展開がなくなります。
評価される人権作文の共通点
反対に、評価される作文には次の特徴があります。
- 小さな体験から始まっている
- 自分の迷いや戸惑いが書かれている
- 考えが変化していく過程がある
つまり、人権作文とは
「正しい意見を書く文章」ではなく、
**「考えが深まっていく過程を書く文章」**なのです。
人権作文は「この4段構成」で書く
ここからは、具体的な書き方です。
おすすめなのは、以下の4段構成です。
① きっかけ(具体的な出来事)
まずは、人権について考えるきっかけになった出来事を書きます。
例:
- クラスでの何気ない発言
- ニュースで見た出来事
- 身近な人との会話
- 自分がされた/してしまった経験
ポイントは、小さくて構いません。
② そのときの自分の考え・感情
次に、その出来事を見聞きしたとき、
自分がどう感じ、どう考えたのかを書きます。
ここでは、きれいにまとめる必要はありません。
- 違和感を覚えた
- 正直よく分からなかった
- どちらが正しいのか迷った
こうした未完成な感情こそ、人権作文では重要です。
③ 考えが変わった理由(学び・気づき)
次に、
- 調べて分かったこと
- 話を聞いて考え直したこと
- 別の視点に気づいたこと
を書きます。
ここで初めて、「人権」という言葉と自分の体験が結びつきます。
④ これからどう考え、どう行動したいか
最後に、
- 今後どんなことを意識したいか
- 自分にできる小さな行動は何か
を現実的に書きます。
「社会を変えたい」といった大きな話でなくて構いません。
テーマ別・書きやすい人権作文の題材
人権作文は、テーマ選びで8割決まります。
書きやすいテーマ例
- いじめ・からかい・無意識の言葉
- 障がいのある人への接し方
- 外国人・文化の違い
- 性別による決めつけ
- SNSでの誹謗中傷
- 見た目・能力による評価
ポイントは、
**「自分が完全な被害者でなくてもいい」**ということです。
「きれいごと」に見せないコツ
人権作文で最も避けたいのが、「優等生っぽさ」です。
そのためには、
- 自分の弱さを書く
- 迷ったことを書く
- 間違えたかもしれない経験を書く
これが非常に効果的です。
人権とは、「立派な人の話」ではなく、
普通の人がつまずくところにこそ存在する問題だからです。
まとめ|人権作文は「自分を掘る作文」
人権の作文は、難しいテーマに見えますが、
実際には自分の考えを深く見つめる作文です。
- 正しい言葉を書く必要はない
- 完璧な意見である必要もない
- 大切なのは、考えた「過程」を書くこと
もし書けなくなったら、
「自分はそのとき、何にひっかかったのか」
ここから考えてみてください。
人権作文は、
人のために書く文章であると同時に、自分のために書く文章でもあるのです。
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